日本で塗料として一番最初に現れたのは「漆」です。今では高級品の漆は昔は人々に親しみのある塗料でした。漆は植物からとれる塗料で器物をきれいに保つ為、必然的に使われはじめた塗料なのです。最も古い物では約5千年前のものと推定されている土器にも漆が塗られています。 |
| 西暦530年頃、仏教が伝来すると中国から仏具などのすぐれた漆の塗装技や建築技術が伝わりました。建築物には鮮やかな色が塗られました。しかし、それは飾りのためだけではなく、風雨から木を守るためでもあったのです。保護する、きれいに見せるという考えは今も昔も変わらないようですね。 |
| 洋式の塗料、油性のいわゆる「ペンキ」が現れるのは江戸時代末期のペリー来航を待たなければなりません。明治14年頃初めて、植物油・顔料(色粉)・溶剤・添加物(乾燥剤)をあわせた国産のペンキが製造され、大正初めには輸入品は姿を消すことになるのです。昭和に入ってからは新しいタイプの塗料が開発され、更に戦後には優れた合成樹脂がつぎつぎに開発されて現在にいたります。 |
|